人口動態を見ながら、コアターゲットを設定する ~実家の戸建リノベーション(性能向上リノベーション)~

 リフォーム業界で、実際にビジネスとして成立しているセグメントは、リノベーション、LDK、外装、水周り、リペア、以上大きく5つあり、事業化するには、いずれかの業態に特化し、専門店化させることが大切です。

 今回はリノベーション事業からさらに絞って個別対応していくかたちとして「実家の戸建リノベーション(性能向上リノベーション)」というテーマを取り上げます。

 人口動態では、40代と半ばと70代前半がボリュームゾーンですが、まさにこの組み合わせは「実家の戸建リノベーション(性能向上リノベーション)」の親世帯と子世帯(二世帯リノベ)と合致します。さらに10年後20年後の人口動態では後期高齢女性の増加も目を引きます。今後、「実家の戸建リノベーション(性能向上リノベーション)」は後期高齢女性と可処分所得が減少傾向にある一次取得世帯の組み合わせも増えてくると考えられます。

 実際に全国各地モデル企業の顧客属性をヒアリングすると、2000万級のリノベーション実績のうち6割が「実家のリノベーション」という例も見受けられました。

 市場があり、競合が少なく、強みに適合する、この3条件が揃うビジネスに取り組むべきと言われていますが、上記のような発想で、コアターゲットを絞ることにより、戸建・性能向上リノベーション事業に必要なアウトプットの最適解が見つかると考えています。

この記事を書いた人

コダリノ