戸建リノベーション競合S不動産が「断熱リフォームプラン」全国発売

 今週、日経新聞をはじめ、各社がS不動産の「断熱リフォームプラン」について取り上げています。記事を要約すると、下記の通りです。

・12月13日から全国発売

・まるごと1棟でも1部屋ごとでも対応可

・床、壁、天井の6面に断熱工事(平成28年省エネ基準の断熱材)を施し、サッシ交換や内窓を設置

・24時間換気を「ダクトレス全熱交換型換気システム」を採用

・脱炭素、ヒートショック対策ニーズに対応するとともに、住宅長寿命化とストック型社会に貢献(SDGSにもつながる)

 各営業所単位への浸透はこれからで、12月19日現在、公式ホームページや専用パンフレットなどは確認できていないことから、本部が先行して断熱イメージの強化を図っているという印象です。営業現場でも、従来通りのまるごと1棟の営業アプローチになっているようです。2014年、「高断熱の快適さをプラスする」という主旨のリノベーションパッケージを発表、さらに翌2015年に「部屋ごと断熱リフォームパック」を発売した際も、イベント会場には断熱サンプルが登場したものの各地において営業トークへの反映は弱かったと記憶しています。

 一方で、近年のガイドブック上では2018年版と2021年版と比較して、原価高騰の影響か、900万円台⇒1000万円台、1400万円台⇒1600万円台、1700万円台⇒2000万円台と各プランの価格の見直しがされています。また、セレクトブックには、1981年から2000年までの建物も見据えた制震工法のPRなど耐震情報の強化や塗り壁材「シリカライム」の採用など素材への配慮も加筆されており、変化する顧客ニーズや競合状況に対応しようとする姿勢を感じます(今回発表された「ダクトレス全熱交換型換気システム」 については、賛否あるようです)。

 断熱に関しては時を同じくして14日「モーニングショー」でヒートショックの特集が組まれました。年々、断熱への意識が高まり、リノベーションにおいても断熱が当たり前になりつつある中、いかに情報発信するか、いかに気密性を高めるか、いかに定量データを取るか、いかにわかりやすく伝えるかという点においてまだまだリノベーション業界では発展途上です。もちろん、高性能や数値は目的ではなく一つの要素、一つの手段に過ぎない点をふまえて、競合対策含め自社ならではの最適解を見つけていただきたいと思います。

(競合情報に関しては、引き続き動向をウオッチします)

この記事を書いた人

コダリノ