戸建・性能向上リノベーション事業のデザインとは

 「性能とデザインの融合」については、以前より業界テーマの一つとして、様々な議論が繰り返されてきました。どちらかに偏りがちな背景がある中、今回はデザインの定義について考えてみたいと思います。

 私自身、4年ほど前に、都内の大学院、ビジネスデザイン研究科を2年間にわたり履修しました。学科名を字義通りに理解すれば「ビジネス」を「デザイン」するになり、事業を構想する、時代の変化で脆弱化しないビジネスモデルを描き、さらに新たな価値を見出すということを含意していると学びました。

 一方、世界規模で活躍するデザインコンサルタント集団 IDEOのデザイン思考の定義付けの一部には「人間を中心に添えたアプローチ」であると記載されています(デザイン思考は建築業界から生まれた概念だと言われている)。また、ダイソンは「デザインは適切に機能しているときこそ、唯一本当に美しい」、さらにある著名デザイナーは「デザインは人生のためのもの」という名言をのこしています。

 このような先人の定義付けも参照しながら、包括的にとらえると、会社の存在意義にも通じるものがあると言えます。

 戸建・性能向上リノベーション事業なら・・・

・暮らしのデザイン

(単に老朽化したからという動機ではなく)家族を中心に置き、家に居る時間を快適に過ごしたいというニーズに応えるために、生活動線、間取り変更といったお客様の価値観やライフスタイルにフィットした暮らし方のデザイン。

・性能のデザイン

基礎+上部で考える耐震性能の向上、夏涼しく、冬暖かい断熱及び気密性能の向上により、安全、健康、快適な住まいという価値を提供。

・感性に訴えるデザイン

上質なデザイン、見ているだけ心豊かになれるデザインを追求。新建材による経年劣化ではなく、県産材や漆喰、珪藻土を施すことによる経年美化という概念。

・地域をデザイン

リノベーションは人口減少、空き家率増加という地域課題解決の具体策でもある。持続可能性という観点でも社会的意義に通じるデザイン。

 以上、デザインを意匠だけにとどめず、機能、情緒、あるいは、経営、環境等、どのようにとらえるかで、リノベーションの定義、リノベーションの基準をアップグレードするヒントもありそうです。私自身もこのような意義を考えながら、戸建・性能向上リノベーションの普及、促進という小さな一歩を積み重ねていきたいと考えています。

※上記写真は、ナガオカケンメイ氏がプロデュースするD&DEPARTMENTにて筆者撮影

この記事を書いた人

コダリノ