3C+1Cで善循環をつくる

 3Cは自社、顧客、競合という3つの観点から戦略を考えていくこと。プラス1Cとは、応援者、協力業者、またはコミュニティという第4の要素としてとらえられています。広告やサイトデザインに関わるWEB制作会社だったり、私のような提案を通じてサポートするコンサルタントだったり。ご支援先の「世直し」や「人助け」といったビジネスの本質を共にすることでさらなるエネルギーへとつながることもあるでしょう。

 コミュニティなら、新築オーナー様、リフォームOB客が中心となり、リピート、紹介やクチコミにつながります。時には理念を共有した社員が自社で家を建てたり、リノベーションしたり、応援者としての役割を担うこともあります。新築やリノベーションのモデルハウスを社員が購入するというかたちもよく耳にします。私のご支援先に売上のうち紹介比率40%という地域工務店さんがあり、まさに1Cが経営を後押ししているかたちです。

<+1Cが醸成される会社の共通項>

・景気が良くても悪くてもブレないコンセプト(性能向上、デザイン、素材へのこだわり等本質の追求)があり、モデルハウスから施工現場に至るまで一貫して浸透している

・経営者が自社らしさ、自社ならではの提供価値を常に向上できるよう本気で取り組んでいる(DXも提供価値を行かすための手段の一つ)

・お金至上主義ではなく、正しい道徳観、仕事観、同じ価値観や同じ波動を持つ人が集まってくる(世界観を共にすることが誇りをかき立てたり、心豊かにする)

・存在意義、理念を共有する社員が媒介となり、お客様と絆を深める、ビジネスモデルを支えるのが人材だと心得え、常に社員の育成を主軸に事業展開している(評価制度はモチベーション3.0型で設計)

・知的謙虚さがあり、うまくいっている人や会社から素直に学ぶ姿勢がある(主体的でフットワークも軽く、あらゆることにフラットな意識で耳を傾ける社員が多い)

 こうしたことのかけ算が社風となり、お客様に心から喜んでもらいたいという社員が着実に増え、周りに影響を与えながら、さらに善循環につながっています。

 新型コロナウィルスにより、会社の進化、真価が問われ、同じ業界の中でも差が出やすい時代になってきているとつくづく感じます。3Cに加えて、もう一つの概念である1Cが醸成されているかいないかも分かれ目になってくる大きな要素の一つだと考えています。

この記事を書いた人

コダリノ