YouTubeマーケティング ~メディアシフトという大きな潮流~

 ここ数年で動画プラットフォームのなかで最も伸びた存在となったYouTube。2019年の時点で「普段、視聴する動画コンテンツ」として最も多い87.4%の回答者がYouTubeを挙げています。さらに2020年3月以降のコロナ禍、ステイホームの浸透も追い風となりYouTubeの発信力は想像以上のスピードで拡大しています。

 2020年には、大物芸能人が続々とチャンネル開設した一方で住宅業界においてもラクジュさん、松尾設計室さん、クオホームさんといった工務店ユーチューバー(教育系)が一気に影響力を持ち始めています。彼らが業界のエポックメイキングとなり、次に続くYouTubeチャンネルが続々と増えてきているのが現状です。

 このような「ラーニング(教育)系動画」の影響力は今後ますます高まっていくでしょう。同時に、デザイン志向の住宅会社から広がった「ルームツアー系動画」、性能志向に相性が良い「プロセス系(施工中)動画」もまだまだ増える勢いです。

 <YouTubeマーケティングに対する考察>

□「自社=住宅会社」+「自社=メディア企業」という定義づけが必要

□一般ユーザーさんに役立つ内容と、自社のこだわり、個性の両立

□チャンネル登録や視聴回数を重視しすぎない(実際にYouTube側も、視聴者維持率など何分で離脱しているかといった数値を重視)

□現状は、従来型の媒体とYouTube戦略の併用が基本

□YouTubeは新築業界が先行しており、地域においてリフォーム・リノベ-ションはブルーオーシャン

□大きな区分として、ルームツアー系、ラーニング系がある

□社内制作が理想だが、難しければ外注も検討(例:ランサーズ)

□マーケティングオートメーションによる個別対応(動画配信)や来店予約者と動画の組み合わせなど活用可能性は多岐にわたる

 ぜひ、メディアシフトという大きな潮流の中、一般ユーザーさんに役立つコンテンツと自社のこだわりや個性を伝えるツールという両立を図りながら、動画制作に取り組んでいただきたいと考えています。

この記事を書いた人

コダリノ