有事における会社の存在意義、仕事観

11月6日、トヨタの第2四半期決算説明会が行われ、860万台、営業利益1兆3千億円という通期見通しが発表されました。

冒頭「コロナ危機という有事だから出席する」と述べています。中間決算にトヨタの社長が登壇するのは2002年以来だそうです。

「皆が仕事をすることによって、雇用を守り、利益をあげ、納税する、これが国家を支える基幹産業としての役割・責任だと考えている」

説明の中で「トヨタで働く人たちが強くなった」と社員をねぎらいながら、雇用550万人、納税15兆円という自動車産業の経済波及への責任、危機感がひしひしと伝わってきました。

そして創業期のDNAに立ち返り「『幸せを量産する』という使命のもと、有事の時こそ、自分以外の誰かのために、世の中のために、未来のために、仕事をしていく」という意志表明で結んでいます。

内向きに守ろうとするパワーにとらわれがちな今、改めて、視座の高さ、強い統率力に感銘を受けました。

会社の規模に関わらず、有事に社長、ビジネスリーダーがとるべき姿勢、会社という組織の存在意義や仕事観において、示唆を与えてくれる決算説明会だとつくづく感じました。

この記事を書いた人

コダリノ